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お正月といえばお餅! 私が小さい頃は、大分の母方の実家でお正月を迎えると、年末30日に祖母が 餅米を蒸かし、木の臼と杵で伯父たちや父がかわるがわる餅をつきました。 あの頃はまだ、台所の横に土間があって、お釜がふたつあって、そこで箱型のせいろを 何段も重ねて餅米を蒸していたなぁ。 つきあがったお餅は、祖母や伯母たち、母が手早く丸めていくのだけれど、蒸気の甘い香りと、 少しだけ手伝わせてもらえる私の手で丸くなるお餅のふくふくとした柔らかさが懐かしく 思い出されます。 もう何年も、祖母のところでお正月を迎えてはいませんが毎年、お餅を作って送って くれます。今はもう、普通にガスコンロで餅米を蒸して、餅つき機でついているのだけれど、 それでも祖母の手作り。 その毎年のお餅に加えて、結婚してオットの実家でお正月を過ごすようになってからは、 帰る時に頂いてくる、珍しいお餅があります。 赤餅というのだけれど、和歌山だけなのかと思いきや、そうでもないのかな? 赤米の赤なんだけど、赤飯のような色。普通のうるち米も混ざっているとかで、つぶつぶと お米も混ざっているのし餅を、お餅屋さんから買って自宅で切るのです。 丸餅もあって、お雑煮は赤白のお餅をひとつずつ入れるのでした。 で、今年も持ち帰った赤餅。 そのままでも味はしっかりあって、塩味もそれなりについているので、 おいしいお餅なんだけど、バターをつけていただきます♪ うま~!でも、ほけっと食べていたら噛んだ瞬間溶けたバターがぴゅっと飛び出して 小篭包を食べるのに失敗した人みたいになっちゃった>< 変わってこちらは、祖母の丸餅。 ふつうにお醤油と海苔で食べるのも、バターやチーズで食べるのも好きなのだけど、 この2~3年よくする食べ方はというと、こちら。 塩昆布を挟んで海苔に巻く!ほかにはなにもつけません。 塩昆布って、いただきもので詰め合わせをもらってもなんだか持て余してしまっていたのです。 おむすびもお茶漬けも、そんなに頻繁にはしないし..。で、ある時お餅と一緒に食べてみたら 好みの味!今回は、松前屋の「とこわか」で。 食後のデザートもいるでしょ、とこれまた祖母作の蓬餅。 祖母の粒餡は、甘さが抑えられていてちょっと塩味がきいていて、食べるとほっとする味です。 和歌山の赤餅も好きで、持ち帰ると家族みんなであっという間に食べてしまうのです。 お正月にはこれがないと..になりつつある私。 でも、でもね。 祖母が自ら季節に摘みに行って冷凍しておいた蓬を使って、餡も「あの子は粒餡が好きだから」 と(こし餡好きのいとこにはこし餡で作ってます)、作って丸めてくれた蓬餅も、なんてことない 白丸餅も、私の小さい頃からの大事な味。 たぶん、この先もお餅に関しては、私の中ではこれがナンバー1なんだろうなぁ..と、思いながら お茶をすすった午後でした。 元旦に80歳になった祖母、いつまでも元気でいてほしいと切に願います。 で、またおいしいものも送ってね~♪、なんて(笑)。
by grigo
| 2008-01-08 17:31
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